導入先企業様について
自動車専用のヒューズの開発・製造、精密金属プレス加工・金型製作を主事業とする企業。
北米、メキシコ、タイ、中国、韓国、ドイツに現地法人を持ち、グローバルに事業を展開しています。
事例の概要
展開製品の多様化に伴う品番レベルの需要と在庫情報を全拠点(国内・海外)で可視化するべく「Manufacturing Cloud」を導入。
需要と在庫に対する早期アクションを実現することで、海外拠点の過剰在庫と在庫不足の両方の改善を目指します。
導入前の課題・背景
- 海外拠点の需要が一元管理されていない。
…以前は需要が各営業担当の独自Excelで管理されていたため簡単に集約できず、生産へのタイムリーな情報連携ができていませんでした。 - 海外拠点の在庫が可視化できていない。
…以前は各拠点の独自Excelで管理されていたため同品番の在庫を容易に参照できず、拠点によっては過剰在庫や在庫不足という状況が発生していました。
導入の狙い
- 各営業担当の需要を集約し、グローバル需要を品番レベルで可視化する。
- 各拠点の在庫情報を集約し、グローバル在庫を品番レベルで可視化する。
- 需要と在庫情報の可視化を通じて海外拠点への製品供給のタイミングを最適化し、過剰在庫による廃棄ロスと在庫不足による機会ロスを改善する。
導入クラウド製品
- Manufacturing Cloud(追加Apex開発あり)
導入後の効果
- 拠点別の需要と在庫の可視化による、国内からの製品供給時期と供給量の最適化。
- 拠点別の在庫の可視化による、拠点間の在庫調整。
- グローバル需要と在庫の可視化による、製品の生産計画の早期調整。
エピソード
今回は部門や海外拠点を横断するプロジェクトとなったため、関係者でプロジェクトの目的を共有することを意識して進めており、マニュアル資料や操作研修も日本語版だけでなく英語版で予定しています。
在庫の所要量計算は非常に複雑な計算式となったため、プロトタイプを用いながらお客様と検討を重ねてきました。
Apexを用いることでこうした複雑な業務も行えるSalesforceの懐の深さを改めて実感しています。
※記事内容は2020年11月取材当時のものです。