1. はじめに
企業の持続的な成長と成功には、「何を達成したいのか」を明確に定義し、組織全体で共有することが欠かせません。しかし、日々の業務に追われる中で目標が曖昧になったり、部門間でバラバラになったりすることは少なくありません。本記事では、企業の最終的なゴールを示すKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)に焦点を当て、人事担当者やマネージャーが正しく理解し、設定・運用できる方法を解説します。
2. KGIとは?企業の最終ゴールを数値化する指標
KGIは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略で、組織やプロジェクトの最終目標を定量的に示す指標です。
KGIの基本的な役割
- 最終目標の明確化:「売上高」「利益率」「市場シェア」など、企業の成功を示す指標を設定
- 行動の指針:KGIが明確になることで、行動が最終目標に繋がるか判断でき、優先順位付けが可能
- モチベーション向上:達成すべきゴールが具体的であるほど、社員の当事者意識を高める
KGIは「いつまでに」「何を」「どれだけ」を明確にします。
例:「来期末までに売上高100億円達成」
KGI設定の具体例
| 対象 | KGI例 | 測るもの |
|---|---|---|
| 企業全体 | 3年後の株主利益率10% | 企業の成長・収益性 |
| 営業部門 | 今期末までに新規顧客受注5億円 | 部門の収益貢献度 |
| 人事部門 | 1年後の社員定着率95% | 組織の安定性 |
| Webサイト | 半年以内に資料ダウンロード月1,000件 | 企業活動の成果 |
部門やプロジェクトのKGIは、必ず企業の経営目標と連動させることが重要です。
3. KGIと混同しやすい指標:KPI・OKRとの関係
KGIを設定する際、よく混同されるのがKPIとOKRです。これらは独立した指標ではなく、KGI達成をサポートするための指標として理解します。
KGIとKPIの違い
- KPI (Key Performance Indicator):KGIを達成するためのプロセスや中間目標を測る指標
- KGI:最終ゴール
- KPI:ゴールまでのチェックポイントや日々の活動成果
例:WebサイトでのKGIが「月間資料ダウンロード数1,000件」の場合
- KGI:1年後の資料ダウンロード数10,000件
- KPI:サイト訪問者数、問い合わせフォーム到達率、CVR(コンバージョン率)
KGIとOKRの違い
- OKR (Objectives and Key Results):高い目標達成と従業員エンゲージメント向上を目的
- O (Objective):定性的で意欲的な目標
- KR (Key Result):達成度を測る定量指標
KGIを頂点に、各チームや個人のOKRとして落とし込み、進捗をKRで測ることで、組織全体の目標達成に「つながり」を持たせます。
4. KGI設定から達成までのロードマップ:4つのステップ
KGIを組織の成長に結びつけるためには、論理的なプロセスが必要です。
ステップ1:KGIの「定義」と「数値化」
SMART原則を活用します。
- S: 具体的(例: 「売上を上げる」→「A製品売上を上げる」)
- M: 測定可能(例: 顧客満足度90%)
- A: 達成可能
- R: 経営目標と関連
- T: 期限設定(例: 来期末まで)
KGIは多くても3つ程度に絞り、組織リソースを集中させることが成功の鍵です。
ステップ2:KGI達成のための「道筋」(KPI設定)
- KGI分解:売上高(KGI) = 顧客数 × 顧客単価
- KPI設定:日々の活動で改善しやすく、KGIに影響する指標を決定
例:Webサイト新規訪問者数、商談件数
ステップ3:KGIの「共有」と「浸透」
- トップダウンとボトムアップの融合:経営層のKGIをチームが理解できる具体的KPIに翻訳
- コミュニケーション:全体会議や1on1で進捗を共有
ステップ4:KGIの「測定」と「改善」
- 進捗確認:月次・週次でKGI・KPIを測定
- 要因分析:未達原因を分析
- 改善行動:戦略・計画を修正しPDCAを回す
5. 人事・マネージャーがKGI達成を加速させる施策
人事部門
- 人材配置:KGI達成に必要なスキルや経験を持つ人材を最適配置
- 能力開発:研修やeラーニングで社員のスキルアップ
- 評価制度の連動:個人KPIがKGIと直結する評価制度を設計
マネージャー
- 目標の翻訳:経営層KGIを具体的タスクに落とし込み
- コーチングとフィードバック:進捗を確認しボトルネックを解消
- リソース最適化:KGI達成に効果的な活動に集中
6. タレントマネジメントシステム「Shared Mee」のご紹介

Shared Meeは、人事評価・目標管理(MBO・OKR)・人材データ分析・タレントプールをオールインワンで提供するクラウドサービスです。
- KGIとKPIを完全リンク:目標管理PDCAを加速
- 人材配置の最適化:社員のスキル・経験・志向性を可視化し最適配置を瞬時にシミュレーション
- 評価制度連動:行動がKGIに直結することを社員が実感し、エンゲージメント向上
- 直感的な操作性:人事担当者だけでなく、マネージャーや社員もスムーズに利用可能
導入メリット
- 部署横断でKGI・KPI進捗をリアルタイム可視化
- 過去評価・スキル情報を活用した配置戦略
- 評価制度とのシームレス連携で社員のモチベーション向上
7. Shared Meeに関するお役立ち資料・お問い合わせ
お役立ち資料ダウンロード
- 「Shared Mee」製品詳細資料: 機能一覧、導入事例、料金体系を詳しくご紹介しています。
お問い合わせ
無料のデモンストレーションや、貴社の課題に合わせたご提案、お見積もりについて、お気軽にお問い合わせください。ご連絡をお待ちしております。
Salesforce活用Tips ⑪ 「ダッシュボードグラフの色を変更」
Salesforce活用Tips ⑤「バケットによるデータ項目のグループ化」
Salesforce活用Tips ㉑「Chatterメール通知設定」
Salesforce活用Tips ②「Salesforceログイン画面のカスタマイズ」設定
Salesforce活用Tips ⑲「キャンペーンの基本的な使い方 〜マーケティング活動の見える化&ROI分析が実現〜 」



