「奉行DXクラウドDay in Tokyo」の基調講演に登壇しました

目次

2025年9月5日(金)、新宿のベルサール新宿グランドタワーにて、株式会社オービックビジネスコンサルタント様(以下 OBC)が主催する大型イベント「奉行 DX クラウド Day in TOKYO」が開催されました。
本記事では、当日のイベント概要に加え、講演で取り上げた HR領域の課題・AIによる解決の可能性・Shared Meeによる具体的なソリューション について詳しくご紹介します。

1.「奉行 DX クラウド Day in TOKYO」について

本イベントは、「クラウドとAIで業務が変わる1日」 をテーマに掲げ、日々進化するクラウド技術やAIの最新活用事例を通じて、業務変革の可能性や未来への期待を感じていただくことを目的としています。OBC様が提供する奉行クラウドを中心に、さまざまな業界の企業が集い、約400社が参加する大規模なオフラインイベントとなりました。
会場では基調講演をはじめ、複数の企業によるセミナーや展示ブース、さらには奉行クラウド製品のハンズオン体験など、参加者が実際に「業務の変革」を体感できるようなコンテンツが数多く用意されていました。多くの来場者が熱心に耳を傾け、担当者に質問を投げかける姿が見られるなど、まさに「DXの最前線」を実感できる1日でした。

2.ケイズコーポレーションの基調講演

弊社ケイズコーポレーションからは、常務執行役員 神林が登壇し、「AIで変革する人事データ活用」 と題して講演を行いました。
講演では、AIの台頭により人事データ活用のあり方がどのように変化しているのか、そして企業が持つ人材情報をいかに戦略的に活用していくべきかについて、具体的な事例を交えながら解説いたしました。
なお、当日の講演内容は開催直前の変更により一部修正がありました。そのため、ご参加いただいた皆様にはご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。それにもかかわらず、多くの方に最後までご清聴いただき、心より感謝申し上げます。

3.セミナー内容のご紹介

講演では、以下の3つのテーマに沿ってお話ししました。

3-1.HR領域における現状の課題と原因
3-2.人事データ活用の可能性
3-3.Sharedシリーズによる解決策について

3-1.HR領域における現状の課題と原因

まず取り上げたのは、HR領域における現状の課題です。これらの課題は大きく 経営層が直面する課題 と 人事担当者が直面する課題 の2つに分類できます。

(1)経営層が直面する課題

・人事データの活用が不十分であるために、社員一人ひとりの能力や適性を最大限に発揮させる人材配置が難しい。
・評価の最適化が行われないことによって、社員のモチベーションが低下し、生産性の低下や離職リスクが高まる。

経営における意思決定は、人材データの正確な分析に基づくべきですが、その基盤が十分に整っていない企業は少なくありません。

(2)人事担当者が直面する課題

・業務管理が属人化し、情報確認や事務作業に多くの時間が取られてしまう。
・結果として、戦略的な業務に割ける時間が減少し、日々の定常業務に追われてしまう。

多くの企業で人事部門は「現場対応」に忙殺され、本来取り組むべき人材育成や戦略的データ活用に時間を使えていないのが現状です。

(3)課題の根本原因分析

こうした課題の背景には、データのInput(入力)とOutput(出力)における問題 が潜んでいます。

・Inputの課題:
データ入力の方法が複雑であったり、入力の手間が大きいと、入力のスピードや正確性が低下し、結果的に活用できるデータの品質が落ちてしまいます。
・Outputの課題:
不正確な入力データを元に出力された情報は、整合性が取れず、主観的な補完や誤った意思決定を招く危険性があります。

このように、データの蓄積から活用までの一連の流れにボトルネックが存在することが、HR領域における大きな課題だといえます。

3-2.人事データ活用の可能性

次に取り上げたのは、AI活用による人事データの新たな可能性です。
近年注目されているのは、AIが持つ「膨大なデータを迅速かつ正確に処理する能力」です。これにより、従来の人事システムでは活用が難しかった 非構造化データ (音声、画像、動画、行動ログなど)を含めた幅広いデータを戦略に活かすことが可能となります。
例えば、面接の音声データを文字起こしして分析することで、面接官の主観に依存しない評価を行うことができます。あるいは、社員の行動データを収集することで、離職兆候のある社員を早期に検知する仕組みも構築できます。
さらにAIは、データの入力補助やエラーチェックを自動で行えるため、従来人事担当者が時間を費やしていた作業の効率化にもつながります。これにより、人事部門は「作業を回す部署」から「データを活かして戦略を立案する部署」へと変革できるのです。

3-3.Sharedシリーズによる解決策

弊社が提供する Shared Mee は、採用から入社後の人事評価までを一元管理できるアプリケーションです。

(1)Shared Meeの拡張性

Shared Meeは単なる人事管理ツールではなく、企業のニーズに合わせて柔軟に拡張できる点が大きな特徴です。人事に関する情報を一元管理する「ハブ」として機能するため、他のシステムやツールと連携しながら、オーダーメイドの運用が可能です。

(2)AI活用の具体例

・非構造化データを活用し、次期昇格候補者 の抽出や 離職リスク社員の検知 を実現。
・面接時には、音声を自動で文字起こしし、そのままデータ蓄積・分析につなげることで、人の手を介さずに正確かつスピーディーに情報を管理。

これにより、人事部門は煩雑な事務作業から解放され、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。

4.タレントマネジメントシステム「Shared Mee」とは

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Shared Meeは、採用から入社後の人事評価まで、企業の人事業務全般を一元管理できるクラウド型アプリケーションです。
主な特徴は以下の通りです。

4-1.一元管理ハブとしての機能

・人事情報を集約し、他のシステムやツールと連携可能
・企業ごとの運用に応じて柔軟に拡張できる

4-2.AI活用による効率化と戦略的活用

・面接の音声や非構造化データを自動で分析し、昇格候補や離職リスクを抽出
・データ入力補助やエラーチェックにより、人事担当者の事務作業を大幅に削減

4-3.戦略的人材活用の実現

・煩雑な日常業務から解放され、データを活かした戦略立案に集中可能
・人事部門を「作業を回す部署」から「戦略を立てる部署」へと変革

5.お役立ち資料ダウンロード

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Shared Mee製品に関する資料をご用意しております。ぜひご覧いただき、貴社のタレントマネジメント戦略の参考としてお役立てください。

6.お問い合わせ

以下のようなお悩みに関して無料相談を承っております。「Shared Mee」の詳細や無料デモのご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。貴社の課題に合わせたカスタマイズプランをご提案いたします。

・Excelベースの人事管理から脱却したい
・評価制度や育成制度の見直しを検討している
・人的資本情報をデータで一元化したい
・人事DXを始めたいが何から始めるべきか分からない
・人事データをAI活用したい

7.まとめ

激しく変化する現代において、人事データの活用は企業競争力を左右する重要な経営戦略の一部となっています。採用・定着コストの増加や人事評価の精度向上など、多くの課題に直面する企業にとって、Shared Mee は有効な解決策の一つとなり得ます。
当日は足元の悪い中にもかかわらずご来場いただいた皆様、また開催を支えてくださったOBCの皆様、そしてご協力いただいたパートナーの皆様に心より御礼申し上げます。今後も奉行シリーズとの連携を深め、企業様の人事業務の効率化や戦略的人材活用の実現に向け、社員一同尽力してまいります。


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